探偵が調査で使用するカメラは、特殊で小型で探偵業界の人間しか扱えない様なカメラで撮影しているとお思いの方も多いでしょう。
私も10年前、探偵業界に入ったころ、そう思っていました。
なんなら、盗聴器なんかを対象者のカバンに入れて、会話を盗聴するくらいの事をするのかなと思っておりました。
ですが、実はそんなことはなく、特殊で小型のカメラを尾行中に使う事は少ないのです、調査で盗聴器使うことはまず有り得ません。
特殊で小型のカメラは、張り込みの際に使用します。
尾行中に使用するカメラ
調査結果を報告する際、ご依頼者様にお見せするとき、「これはどうやって撮影しているんですか?」とよく聞かれます。
意外ですが、尾行中に使用するカメラは、運動会などよく見るハンディカムになります。
理由としましては、
- カメラの起動が早い
- ズームが効く
- 撮影している映像が液晶で確認できる
という点になります。
よく販売されている、ペン型・帽子型・眼鏡型のカメラなどは、どう撮れているかが分かりませんし、撮影している映像をすぐさま確認することが出来ません。
撮っている映像をスマホでリアルタイムで見れる小型カメラもございますが、これはズームが効かなかったりズームが遅かったりして、尾行中は使い勝手が悪いのです。
そういった点から、尾行中に使用するカメラはハンディカムを使います。
ハンディカムでの撮影方法
尾行中はハンディカムで対象者を撮るのですが、
もちろん、ハンディカムで普通に撮影してたら不自然なわけで、これには経験と技術が必要になります。
対象者との距離・周囲の状況を確認しながら、誰にも気付かれずに必要なシーン
- 対象者の顔・浮気相手の顔
- 飲食店や建物に出入りする様子
- ツーショット
を重点的に撮影します。
一連の流れを撮影すれば、説得力のある調査報告書に仕上がります。
張り込み中に使用するカメラ
尾行中は起動の早いカメラを使用しますが、張り込み中は起動の早さや、ズームはあまり関係ないので、小型カメラや特殊なカメラを使用します。
調査内容や、張り込み状況・場面によって、カメラを使い分けます。
ラブホテルや浮気相手宅の出入りを撮影する場合
ラブホテルや浮気相手宅の出入りを撮影する場合は、当たり前の話なのですが、出入口を重点的に撮影します。
それ以外にも、浮気相手宅の場合は二人で出入りするシーンだけでなく、二人で家に入るまでのシーンも撮影します。
車中からハンディカムや一眼で撮るのが一番良いのですが、状況的に毎回車が停めれる環境であるとは限りません。
そういった際に、小型カメラや特殊なカメラを使用します。
浮気相手宅までのルート上に、適切な場所を確保してカメラを設置できれば、「誰と、どこから来て、どこへ入ったのか」という一連の流れを、より明確に記録することができます。
対象者の行動が全く不明な場合
勤務先調査や行動調査で、対象者の行動が全く不明な場合でも、小型なカメラや特殊カメラは有効です。
闇雲に調査に入って、無駄な張り込みをせずに済みますし、なによりバレるという確率が格段に減ります。
例えば、対象者がマンションを出て、徒歩か自転車か車で行動するか分からないという場合でも、
適切な場所にカメラを設置しておけば、対象者の行動手段を確認できる場合があります。
どう行動するかを確認して調査する。これが一番効率的で良い調査方法だと思っています。
まとめ
10年前に探偵業界に入り、調査機材は進化しています。
特に小型カメラやGPSは、非常に使い勝手が良くなりました。
10年前は浮気調査などで撮れなかった場面が、今では撮れるようになっています。
しかし、「尾行中の撮影方法はハンディカム」というスタイルは、10年前と変わっておりません。
どんなに機材が進化しても、尾行中の絶妙な距離感や、一瞬の表情を逃さず収める撮影技術、そして現場での判断力は「人の手と経験」にしか出せないものだからです。
10年後、このスタイル(尾行中の撮影方法はハンディカム)が変わっているかというと、そうでは無いような気がしています。